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2018.10.19
おすすめの映画
自転車泥棒
自転車泥棒は、「自転車を盗まれて、それを息子と探す話」
東京物語は、「両親が田舎から出てきて、東京見物をする話」
言ってしまえば、現代では、ただそれだけの話なのだ。
若いときは、毎日が、刺激的で、より刺激を求めて、
人、音楽、映画、すべてに刺激を求めていたみたい。
だから、これらの映画の良さがわからなかった。
僕自身 50を過ぎてしまうと、日々淡々と過ぎてゆく
日常の中に、ピリッとスパイスのようにおきる出来事が
時として「事件」あり、「一大事」であることが。わかるようになったのだと思う。
自転車泥棒は、柘植義春の漫画にも通じるリアリズムを感じるし、戦後まもない日本と同じ敗戦国であるイタリアの市民の
「必死に生きている」リアルな感じがひしひしと伝わってくる。
「生きていれば、なんとかなるさ。」というお父さんの言葉は、「根性」とか「努力」とかを書初めで書いていた、70年代までの小学生のマインドに現れていたのかもしれない。
ちなみに、東京物語(1953年)で、亡くなったお母さんのとみさんは、67歳で「お母さんは大往生だったね。」ってセリフが、時代を感じてしまう。