元々、汚れは、”水で落ちる汚れ”と”油で落ちる汚れ”に分類されます。
それらを1度で落とすために”界面面活性剤”を含んだ”シャンプー”が必要になります。
ほとんどのシャンプーは、”アニオン(陰イオン)界面活性剤” といって、マイナスイオンを持っています。それによって、頭皮や髪の毛の汚れを落とす訳です。
つまり、シャンプーのみですと、イオン結合が”マイナス”のままなので”カチオン(陽イオン)界面活性剤”であるプラスイオンが補給されない。リンスをしないでいると、”ギシギシ”と手触りが悪くなる上に、髪の毛が”静電気”を発生してホコリ等がつきやすくなるのです。
リンスの紀元は.......
昭和40年位に”エメロン”(50代以上の方のみしかわからないでしょうが....)でキャップに1杯(今の柔軟剤のような使い方)をお湯を浸した洗面器に入れて、そこに髪の毛を入れてもみこむ。たぶん、これが最初だと思います。
コンディショナーですが.......
元々は昔「ナイター」が今「ナイトゲーム」と呼んでいるように、英語で「リンス」とは「水で洗い流す」の意味で、和製英語として「リンス」というものがあるだけだったのです。
ですから正しく英語をにするなら「リンス」=「コンディショナー」が本当なのです。
そして、トリートメント、英語で「トリートメント」って「治療」って意味なので
少しオーバーな言い方ですよね?
正確に言えば、「ヘアートリートメント」
トリートメントには2種類に分類すべきではないかと思います。
1)市販のトリートメント
リンス、コンディショナーには、いわゆる髪の毛の”静電気防止効果”と”柔軟剤効果”
を得られますが.......それに、保湿成分を加えたものが市販のトリートメントです。ただし、分子量1万以上と大きいので、実際にダメージした髪の毛の修復は難しいと思います。事実、1浴式なので、リンス、コンディショナー、トリートメント、正直、どれも大差はない。と言ってもよいと思います。ですから、「トリートメントはウチでするから大丈夫!」っていうのは、大きな勘違いなのです。
2)サロントリートメント
美容室でやってもらうトリートメント、
傷んだ髪の毛を”修復する”ことはこの「サロントリートメント」しか出来ません。なぜなら、成分の分子量が違うからです。3浴式以上のものだと、低分子→中分子→高分子の順に塗布することで、内部から外部まで修復出来るのです。得にカラー、パーマ、縮毛矯正の直後は、トリートメントをしないと、残留アルカリが、髪の毛の内部からダメージを進行させます。
ですから、本当の意味でのトリートメントは、サロントリートメントなのです。